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地区職業奉仕委員長 大沢 昌太郎 様 ロータリーの綱領に「有益な事業の基礎として奉仕の理想を鼓吹し、これを育成する」から始まり、付帯事項第2項に「事業及び専門職種の道徳的水準を高めること。あらゆる有効な業務は尊重されるべきであるという認識を深めること。そしてロータリアン各自が、業務を通じて奉仕するために、その業務を品位あらしめること」と銘記されていることは、ロータリーの根幹が職業奉仕にあることを意味し、職業奉仕の究極の目標が倫理基準高揚の運動であることも明らかです。職業奉仕というロータリーの専門用語を、職業「Vocation」と、奉仕「Service」とを結び合わせた一般的な熟語と考えると、異なった解釈や誤解を生じ、職業奉仕の概念をますます難しいものにしてしまいます。職業奉仕は正しく理解しようと思えば、職業奉仕「Vocational Service」という言葉は、ロータリーが作り出した、新しい概念を持った言葉だということを、まず理解することが必要です。 ロータリーが1905年に設立された時、その目的は「親睦」(親睦と会員間の物質的相互扶助)でした。しかし、ロータリー内外から、ロータリアン同士の物質的相互扶助に多くの批判が起こり、ポール・ハリスも考えを転換し、1907年からその目的を「奉仕」としました。更に、ロータリーの奉仕理念を確固たるものとするため、1908年1月にミシガン大学において経営学を学び、サービス学という独特の分野を開発した、アーサー・フレデリック・シェルドンを入会させます。 シェルドンは浮き沈みの激しいシカゴの町で、持続して反映している企業に共通して見られる特徴があることを発見し、それら一連のことを「サービス」と名づけました。 価格が安いだけがサービスではなく、経営者や従業員の顧客への態度や気配り、商品や業務に対する責任、顧客が感じる満足感と公平感、こういったもの全てがサービスであり、サービスこそが、企業の永続的発展と成功を保証する唯一の方法であることを発見したのです。そして、シェルドンはサービス(奉仕)が大きければ大きい利益が、サービス(奉仕)が小さければ小さい利益が与えられると言っています。そして、このことは重力の法則と同じように、自然の法則であり「奉仕の原理」と呼んでも差し支えないといっています。シェルドンは「自分の幸せは、自分の周りにいる人々の幸せと、決して無関係ではない。良質の職業人とは、自己改善を重ねて、自分の職場を健全に守ると共に、取引先、下請け業者、従業員、顧客など自分の事業と関係をもつ全ての人に幸せをもたらすことである。そして、その心を持って事業を営めば、必ず最高の利益が得られることを自分の職場で実証することによって、奉仕の精神の必要性を地域全体の職業人に伝えていかなければならない」このような考え方で事業活動を営むことが、「職業奉仕」であると説き続けました。その前提となる心構えを端的に述べた言葉が、「最もよく奉仕する者、最も多く報われる」「奉仕に徹する者に最大の利益あり」(He profits most who serves best)です。 職業奉仕とは、単に自己の職業活動に打ち込むことでも、利益を無視してサービスをする事でもありません。奉仕の心と実践があるからこそ、事業の安定と発展があり、適正な利潤が得られるからこそ、奉仕が出来るという前提に立って、自分の職業活動に関連するすべての人々と、利益を分かち合いながら事業を営めば、精神的にも物質的にも最高の利益(profits)が得られることを、自分の職場を実例として証明することによって、業界全体に奉仕の必要性を実証する事が大事なのです。そして、そのために日々、普遍的に行う職業生活を、ロータリーでは「職業奉仕」と呼んでいるのです。 |
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