大宮中央ロータリークラブのメンバー及び関係者で結成されているバンド。名前の通り、最初はベンチャーズの曲を演奏するエレキバンドだったが、現在のレパートリーはベンチャーズ、ビートルズを中心とする60年代オールディーズ、グループサウンズ、70年代ディスコヒットから、時にはムード歌謡まで幅広いというか、一貫性がないというか、要するにメンバーが好きな曲なら何でもやるという。そうそう、それにメンバーの川嵜氏の手による10曲を超えるオリジナル曲も。(なんと自費出版ながらCD化されている)レパートリーは200曲を超えるがメンバーの老齢化と共に忘れ去られ、すぐに演奏できるのは20曲ぐらい。

バンド結成のきっかけは今から18年前の1994年、「ロータリークラブのクリスマスパーティーの余興にエレキバンドをやってみよう」の一言から。集まったのは元プロミュージシャンの(一時は某有名グループサウンズにも在籍した)川嵜氏。音楽の知識はやたら詳しいが、ひけるのは布団とリヤカーだけの石川氏。ギターの基本3コードの名前は知っている塚谷氏。学生のころ、当時お決まりだった、くどき道具のフォークギターを持っていた柳本氏。高校のころブラスバンドで太鼓を叩いていた守屋氏の5人。

要するに元プロの川嵜氏以外は誰も、何も出来ない。せっかく川嵜氏が書いてきたパート別の譜面も誰も読めないのでまったく役立たず。一人づつ、一つの音符ごとにギターの弦を押さえる場所を指で教えてもらって、それを絵に書いて覚え、最初の曲「パイプライン」が「パイプライン」に聞こえるのに3ヶ月かかりましたとさ。練習しているスタジオでは一番練習するけど、一番覚えが悪いバントといわれ、一番高い楽器を持っているけど、一番使いこなせていないともいわれる。

その後、リードボーカルの地位を約束されて、ロータリークラブにも入会した星野氏。紅一点、キーボードの飯野さん。他、何人かの入れ替わりがあり、現在は8名で活動中。

主な活動は、さいたま市へのチャリティーを目的とした自主ライブで、他のロータリークラブや諸団体のパーティーのアトラクション等、バンド結成以来18年で100回を超えるライブを行っている。チャリティーライブのチケットは毎回、200席が一週間で完売になるほどの根強い(又は、チケットを押し付けられると弱い)ファンを持っている。このライブの模様は何回かテレビ,新聞にも取り上げられている。近年はロイヤルパインズホテル、パレスホテルでのディナーショーにまで進出。