昔から「楽しくなければロータリーではない」は私の口癖でした。いろいろありますが、「結果、自分にとって楽しかった」と思えない活動はしないほうがいいと思います。私は、全て楽しくやってきています。
　 1月18日〜24日まで国際協議会でR.I.会長ジョンケニー氏の方針を勉強してきました。ジョンケニー氏はスコットランドのグランジマウスR.C.所属です。ロータリー歴は、グレート・ブリテンおよびアイルランドの国際ロータリー(RIBI)の会長と副会長を務めました。1914年5月4日、当時の英国の8つのR.C.はイギリスロータリークラブ連合会を結成しました。1922年6月、ロサンゼルス国際大会においてR.I.定款は大幅に改定されましたが、それ以前の結成されたR.I.の.地域会員として認められ、RIBIと改称されました。その権限、目的、職務はR.I.によって承認された定款に従うものとされています。ジョンケニー氏は、スコットランドで初めてのR.I.会長だそうです。
　 さて、本年度のR.I.テーマは「ロータリーの未来はあなたの手の中に」〜The Future of Rotary is in Your Hands〜です。私たち一人一人は過去を未来へと繋ぐ鎖の輪のような存在で、大いなるロータリーという伝統の一部をなしていると例えることが出来ます。この鎖が解けることなく、永続していく為には、個々の輪が強くなくてはなりません。ロータリーの未来への鎖を強固なものに鍛えあげることは、私の責務であり、皆さんの責務です。今年より来年、来年より再来年と更にロータリーを強くしていく事が私達の責任です。
　 国際ロータリーは確かな未来を築くため、世界中のロータリアンから協力を得て、7つの優先項目を挙げた長期計画を立てました。今、この計画を実行に移すときがやってきたのです。R.I.長期計画の7つの優先項目は、「ポリオを撲滅する」「ロータリーに対する内外の認識と公共イメージを高める」「他者に対するロータリーの能力の増大を図る」「質的にも量的にも会員組織を世界的に拡大する」「ロータリーの独特の職業奉仕を強調する」「国際ロータリー内の指導的才能を最大限に活用し育成する」「組織全体を通じて継続性と一貫性を保つために長期計画の手順を完全に実施する」これらは、クラブ、地区、国際レベルで、毎年指導者が交代する際に引継ぎが効果的に行えるようにすることが目的です。これを実施するのは、皆さんです。R.I.会長が皆さんのクラブに入会するように新しい会員を誘うことは出来ません。また、R.I.理事会がポリオ撲滅の支援に向けて、皆さんの地域で募金活動を企画や実施をすることは出来ません。同様にシニアリーダーが皆さんの職場でロータリーの倫理規範を実践することもかないません。全ては、皆さん自身が実行しなければならないのです。「ロータリーの未来はあなたの手の中に」あります。私達の任務は、「地元と国際社会において必要とされる奉仕を提供すること」そして、「事業と専門職務に携わるリーダーを新会員として誘い地域社会で好ましいイメージを築きながら、クラブの器を広げていくこと」です。
　 ロータリアンとしての私達の職務は、職場と私生活において倫理的行動の規範を示し、クラブと地域社会においてリーダーの役割を務めることです。ロータリアンという仕事には、計り知れない恩典があります。私達は、かけがえのない親睦を享受し、他者の為に尽くすという個人的な生き甲斐を得ることが出来ます。皆さんがロータリーとその力を信じるのであれば、今こそ立ち上がり、全身全霊でロータリアンとしての仕事に全力投球する時です。ロータリーの未来は、あなたの手の中にあるのです。
　 R.I.会長ジョンケニー氏は会長賞を次のように定めました。取り組み甲斐のある数々の活動を広告としてあげており、これらは長期計画の始めの6つの優先プログラムと関連しています。これらの活動が四大奉仕並びに強調事項である「保健と飢餓救済」「識字率向上」「水」の分野に取り組む機会であることが、お分かりいただけるでしょう。クラブがR.I.の長期計画の枠組みの中で活動に専念することで、7つ目の優先項目である「組織全体を通じて継続性と一貫性を保つために長期計画の手順を完全に実施する」もおのずと実現させることができるでしょう。この会長賞を2009-10年度の活動の指針として下さい。2009-10年度、長期計画を通じて、共に活動することで、奉仕の力を更に高め、将来待ち受ける大きな課題にも備えることが出来ると信じています。